salon de émo.

元ボーダー女子流、感情(emotion)との上手な付き合い方。

精神科の開放病棟に入院したい人が知りたいことを入院経験者が話す

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ポジティブレゲエバイブス女子えりりーです。
 
2015年に大阪府内にある精神科病院に1ヶ月任意入院していました。
 
そのときの入院までの経緯や持ち込めた物、病棟にいた人たちなどお話を書きます。

 

入院した理由

その時私は3度目の高校へ通い始めて2年目。
入学時に約束されていた専門授業がいつまで経っても開講されず学校と大揉め、VS状態となっていました。
 
それまでの人生でもなにか自分で決断して行動を始めたら問題が起きることが常だった私。
 
自分で学びたいと3度目の高校へ入学したのに、結局また邪魔が入るのか…と絶望して
 
 
気付いたら吸ってたタバコを腕に押し付けていたり
 
気付いたら当時ひとり暮らししていたマンション13階にある自室の窓から足を出して座っていたり
 
 
限界状態に陥っていました。
 
 
強制就寝しようとオーバードーズをしても、寝落ちしてしまうより先に自殺未遂のように窓辺に座っていたりで対策ができず。
 
 
これではうっかり死んでしまうからまずい。
 
 
と感じて当時お付き合いを始めて半年も経っていなかった彼(後の夫)には「死にそうだから入院する」と宣言。
 
すぐにかかりつけの心療内科で主治医に「入院したいです」と話したら、あっさり
 
「いいよーほな病院こっちで探して紹介状書くで」
 
トントン拍子に話は進み2週間後の入院が決定しました。
 

任意入院で持ち込めた物

精神科病棟は携帯が持ち込めない、刃物が持ち込めない…などと持ち物の制約が病院によって色々決まっています。
 
 
私が入院した病院の開放病棟の例。
 
持ち込み禁止物品
  • 刃物、はさみ(ナースステーションでの預かりとなります)
  • 陶器、ガラス類の物品(鏡も含む)
  • 毛染め剤
  • ドライヤー
  • シンナーなどの揮発物
  • パソコンなどの高価なもの
  • アルコールの含まれるもの
  • ベルト、ネクタイ 
 
私が持ち込んだもの
  • 携帯 → 私が入院した開放病棟では自己管理でした
  • T字カミソリ(ムダ毛処理用)→ ナースステーションにあずけていました
  • 普段着やパジャマ、下着などの衣類
  • プラスチック製のコップ
  • 紅茶やインスタントコーヒーなど
  • お菓子
  • お風呂用品(シャンプー類、ボディーソープなど)
  • ガラスの入れ物に入ってなくて鏡がついていない化粧品
  • 大量の本
  • ノートとボールペン 
携帯は許可制ではありますが基本的に持ち込みOKでした。
 

たばこ吸えるの?

 私が入院していた病院では医師からは入院時に「喫煙禁止」と言われました。
 
が、実際は病院側が黙認しているという状態の元で駐車場の隅に喫煙所が作られていて、そこで喫煙していました。
 
 
開放病棟の入院患者、外来患者や見舞いに来た方の喫煙スペースになっていて、清掃のおじさん以外に医師などの関係者は一切立ち寄りません。
 
開放病棟の開放時間内だけ吸えるようになっていて、それ以外の時間はロープで立ち入りを禁止されます。
 
 
私は当時喫煙者だったのでたいへん助かりましたが、こればかりは病院によるし特殊な病院だったと思っています。(他の精神科病院にも入院したことがありますが、一切の喫煙が出来ないどころか開放病棟でも外には出れませんでした。)
 
 
 
余談ですが、週に1度?くらいで閉鎖病棟の方も、面会に来た人が付き添ってくれる場合に限り病院から許可をもらえて外に出られていたのですが。
 
病院の外には出られないので基本的にたばこを持っておらず、たばこ乞食してました。
 
 
声かけられても無視していましたが、結構精神的にしんどかった思い出です。
 

洗濯物どうするの?

病棟内にコインランドリーがあるので、洗濯機1回100円、乾燥機1回100円で利用できました。
 
私は週に1度外泊していたため、その時にまとめて洗濯物を持ち帰り自宅で洗濯していましたが。
 
 
ほとんどの病院がコインランドリーを取り入れているようです。
 

お風呂は毎日入れるの?

午前と午後で男性、女性と交互にお風呂が開放されていました。
 
広い大浴場で、開放されている時間であればいつ入りにいってもOK
 
 
土日は清掃をする職員が居ないという理由で入浴出来なかったことが辛かったですが
 
毎日大きなお風呂にゆっくり入れることは入院生活での大きな癒やしでした。
 
 
別の精神科病院でもスーパー銭湯にあるようなお風呂が1つある洗い場も広い浴場があって、そこに順番で1人ずつ入っていました。
  

病院の外に出られるの?

病院に許可をもらえたら、病棟の開放時間内であれば外出は可能でした。
 
 
病棟内の患者同士で一緒に外へお茶しに行ったりしてる人もいましたよ。
 
 
私も毎日お見舞いに来てくれていた彼と近くのスーパーへ買い物へ行ったり、ドライブへ連れて行ってもらったり、外食したりしてました。 
 

外泊できるの?

その病院では家族の付き添いがあれば1泊2日の外泊が許可されていました。
 
 
私は彼に付き添ってもらって週に1度外泊して、自宅で洗濯をしたり外食をしてリフレッシュしていました。
 
 (彼は婚約者ということで病院に伝えていたし、母親は2度しか病院にきたことがなく彼が毎日来てたためメインの保護者のような扱いでした。)
 

開放病棟にはどんな人がいるの?

女性の精神科病棟に一番多かったのは40〜60歳くらいの中年女性でした。
 
 
中年以上の方たちは年の近い方同士で仲良くなって、日中はまったりとおしゃべりしていました。
 
 
若い人ももちろん居ます。
 
20、30代の方たちも同年代で仲良くなって一緒にご飯を食べたり、一緒に喫煙所へいったり、まるで学校のように過ごしていました。
 
 
他人とのコミュニケーションを取ることが難しい方もいましたが、私が入院した開放病棟には積極的に他者と関わって過ごしていた方が多かったです。
 

入院している人のほとんどは退院したくない

ほとんどの入院患者は「退院したくない」「3ヶ月経ったら戻ってきたい」と、連続で入院できる期間をめいっぱい過ごしていました。
 
3ヶ月までしか連続で入院することは出来ず、どれだけ退院したくなくても3ヶ月経てば強制的に退院させられる仕組みでした。
 
そして一度退院したらそこの病院には3ヶ月戻って来れません。
 
 
病棟で友達ができて、退院してからも連絡を取り合って一緒に再入院…
 
といったことを考える人も存在するのだろうなと感じましたし、精神科病棟を住居代わりしようとする人も居るようなので、仕方ない決まりだと思います。
 

患者同士で上下関係が構築されていた恐怖

若い女性患者のグループが出来ていたのですが、その中で
 
カーストを作って、LINEグループで吊し上げしている
 
という話を喫煙所で批判大会が開かれていることから知ってしまったのはゾッとしました。
 
 
私は退院する時に同室だった年配女性に
 
「いつも居るか居ないかわからない子だった」
 
と言われたくらいに誰とも仲良くならなかったので何の被害もありませんでしたが…
 
 
携帯は許可制と言われながら全員が持ち込めていましたが、連絡先の交換は禁止されていました。
 
 
心が弱っているからこそ起こってしまう、ある意味仕方のないことだとも感じましたが
 
心の治療に来ているはずのところで人間関係で生じる問題を積極的に起こしていってる姿は奇妙に映りました。
 
 
精神科病院へ入院したいと考える理由はそれぞれですが、
 
入院したらかならず安全とは言えない場合もある
 
ということを知った上で改めて入院を考えてみるのもいいのではと思います。
 
 
 
ここに書いたことは全て筆者えりりーが入院した病院でのお話です。
 
他の病院も同じとは限りませんし、当時入院した病院も今では決まりが変わっている可能性もあります。
 
あくまで体験談として参考程度にしてください。
 
 
またどこの病院に入院していたかはお答えしかねますのでご了承ください。